しあわせはすぐそばにある

しあわせはすぐそばにある

男のプライド

こんなことがあったんだ

Tentama camp in snow白馬でのこと。

 

『もっとスキーやる!!!』

『もっとやりたいっ!!!』

 

心にスイッチがはいる。

ひっくり返って

足をバタバタ

思いっきり自分を表現。

 

リフト乗り場の通路で

バタバタバッタバタ。


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みんなが

『どうしたの?』

『大丈夫?』

『はやくいこう!』

と優しく声をかけてくれる。

 

お昼時間になって

みんなは心配そうに

その姿を食堂から眺めてる。

 

引くに引けなくて、

さらにひっくり返る。

スキーブーツも投げ捨てる。

 

男のプライド。

 

そこまでいくと

何が理由でおこってるか

わかんなくなっている。

 

そんなとき、私は

心を鬼にして

引き離すことにしてる。

 
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ここで、むりやり抱えて

連れていけば

まだ誰かにやつあたりする。

 

だから、自分の足で

その場から離れるように

する。

 

わたしの作戦遂行!

 

こういうときって

一発勝負のかけひき。

 

心と心の勝負。

 

絶対に自分の足で

その場から離させる

自信あり。

 

『スキーは午後からやるよ!』

『リフトも乗ります!』

『これからご飯です!』

 

ここにいるなら居ていいけれど、

私たちは

食堂でご飯をたべるね!と

彼をおいて立ち去る。

 

そのうらで、tentamaスタッフが

万が一なことがないように

危険がないようにと、

車の物陰に隠れてスタンバイ。

 

その姿を確認して

わたしは、他の人をつれて

食堂へいく。

 

あとは、彼の葛藤を 

遠巻きで確認しながら ご飯を

たべはじめる。

 

絶対に大丈夫。

自分でもどってくるから

心配なし。

 

少しずつ、足が食堂へむかってく。

 
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『よしよし、もうすこし』

 

がんばれ!自分の足でもどってこい!

と彼に念をおくる(笑)

 

怒り肩でズンズン歩いて

ホテルに向かって歩いてきた。

 

『オシッコしたい!』

 

そう言ってもどってきた(笑)

理由はなんでもいい、

自分の足でもどってきた。

それで十分。

よくがんばった!!

 

食堂へはいってきた。

メニューは、中華丼。

 

『白いご飯だけでいい』

まだ、怒りはおさまってないらしい(笑)

 

でも、私の近くに座る。

チラチラとこちらを見ながら

白いご飯を頬張る。

しかも!どんぶり2杯!!


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どんぶり2杯はすごいなーと

食べ終わってから声をかける。

 

ニコッとほほえむ。

 

それだけで十分。

だって、ここに戻ってこれたんだもん。

 

ひっくり返ったことを

とがめても意味はなし。

 

彼の意地でもある。

それを尊重する!

 

傷つけず、彼を次に進めるには

私たちスタッフの態度と言葉は

大切なのだ。

 真剣勝負!!

 

Tentamaキャンプで

おこったドキュメンタリー。

周りの協力と、スタッフのあうんの呼吸

がうみだした素敵な出来事。

 

きっと忘れない。


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